カードキャッシングの歴史
お金を貸す、ということが日本で最初に始まったのは、お金の登場とほぼ同時、つまり西暦708年に和同開珎が発行された時である、という説があります。太古の昔、日本で初めての硬貨が世の中に登場するとすぐに、お金の貸し借りがはじまったということですから、お金を中心に回り始めた生活の中で、貸し借りは常に身近な存在であったと言えます。
一方でクレジットカードのルーツ、月賦販売を最初に始めたのは、1895年、愛媛県の丸善呉服店がはじめた月掛け売りである、とも、江戸時代に伊予の漆器の販売である、とも言われています。本格的な月賦販売を開始したのは明治時代にアメリカのシンガーミシンが日本へ進出した時に始まったと言われています。月賦という言葉は最近ではあまり使われなくなって来てしまいましたが、代金の支払いを分割して支払う方法で、最近ではクレジット払いや分割払いなどと言われることが多くなりました。
日本においてクレジットカードによるキャッシングのパイオニアだったのがダイナースクラブで、1960年に日本ダイナースクラブが設立され1967年にクレジットカードによるキャッシングを開始、昭和40年代後半入ってからは、さまざまなカード会社がキャッシングのサービスを充実させ、利用者の増加を競うようになりました。
1970年代になるとオイルショックの影響で、お金を借りる人が激増した一方で、法整備が追いつかず、多重債務者が増えたり、悪徳な金融業者が増えたりして社会問題になって行きました。
1980年代に入るとようやく法改正などの措置がとられ、それまで悪いイメージでとらえられていた「サラ金」という言葉が「消費者金融」という言葉に変えられ、悪徳業者の数も激減して行きました。
1990年代になると、消費者金融のコマーシャルが放送時間の規制を受けることなくゴールデンタイムにも放送されるようになったり、人に会う事なくお金を借りることが出来る無人契約機が登場、悪いイメージが少なく気軽に借りることが出来るということで、キャッシングの全盛時代に突入した感がありました。
2000年代に入ると、不況の影響で借りたお金を返せない人が増え、これを防ぐ為に審査基準を厳しくしたために、今度はお金を借りる人が減ってしまい、消費者金融の倒産も相次ぐようになります。最近では大手の銀行と資本提携をしたり、コンビニなどを利用してより、利用者が手軽にお金を借りられるようにするなどの生き残り策を模索しているほか、インターネットによって、自宅から誰にも知られずに申込が出来るネットキャッシングの充実などにも力を入れ、利用者の獲得に各企業がしのぎをけずっています。